久々に連絡が来た友人から、なんとなく違和感を感じるお誘いを受けたことはありませんか?
実はその違和感、もしかすると相手がネットワークビジネス、いわゆるマルチ商法に関わっているからかもしれません。
マルチやってる人の特徴には、独特な外見や服装の変化、そして目が笑っていないような顔つきなど、いくつかの共通点が存在します。
SNS、特にインスタでパーティーの様子を頻繁にアップしていたり、将来の夢や感謝について熱く語りだしたりしたら要注意です。
この記事では、勧誘をしてくる彼らの心理や、借金を抱えてしまう悲惨な末路についても触れていきます。
大切な友人が変わってしまった理由を知りたい方や、自分が巻き込まれないか不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント
- マルチにハマっている人に共通する外見や行動パターン
- なぜ彼らがそのような振る舞いをするのかという心理的背景
- 勧誘を見抜くための具体的なチェックポイント
- 関わってしまった場合の適切な対処法と距離の置き方
また、この業界のリアルな実態をより深く知りたい方には、徹底的な取材に基づいたルポルタージュ本なども参考になります。
外見や行動に出るマルチやってる人の特徴
マルチ商法を始めた人には、外見や日々の行動に分かりやすい変化が現れることがよくあります。
それまで地味だった人が急に派手になったり、付き合いが悪かった人が急に連絡をよこしたりするのは、背後に何らかの意図がある場合が多いのです。
ここでは、誰にでも気づきやすい代表的な5つの特徴について、私の経験も交えながら具体的に解説していきます。
これらのサインを見逃さないことが、トラブルを未然に防ぐ第一歩になります。
- ブランド品で身を固めた派手な服装
- 目が笑っていない独特な顔つき
- 夢や感謝などの言葉を多用する話し方
- 疎遠だったのに突然LINEを送る
- インスタでパーティーの様子を投稿
ブランド品で身を固めた派手な服装
久しぶりに会った友人が、以前とは似ても似つかない派手な格好をしていたら驚きますよね。
特に、収入に見合わないような高級ブランドのバッグや時計、スーツで身を固めている場合は注意が必要です。
不自然なアンバランスさ
彼らが無理をしてでも身なりを整えるのは、「ビジネスで成功している自分」を演出するためです。
「このビジネスを始めれば、こんなにリッチな生活ができるよ」と、視覚的にアピールして憧れを持たせることが目的だったりします。
ですが、よく観察してみてください。
スーツは高級ブランドでも靴がボロボロだったり、シャツのサイズが合っていなかったり、髪型が整っていなかったりと、どこかチグハグな印象を受けることも少なくありません。
これは、見栄えの良い一点豪華主義で武装しているだけで、生活全体の質が伴っていない証拠とも言えます。
レンタルや借金で固めた虚像
本当のお金持ちとは違う、独特の「頑張ってる感」が漂っているのが特徴です。
実はそのブランド品、先輩から借りたものだったり、カードローンで購入したものだったりすることも珍しくありません。
「成功者に見える格好をしろ」という教えを忠実に守っているだけで、その実態は火の車かもしれないのです。
【表:一般的な友人とマルチ会員の服装の違い】
| 項目 | 一般的な友人 | マルチ会員 |
|---|---|---|
| 服装の系統 | 年相応、TPOに合わせる | 常にパーティー仕様、またはスーツ |
| ブランド品 | 好きなものを身につける | ロゴが目立つものを強調する |
| 清潔感 | 自然な清潔感 | 作り込まれた不自然な完璧さ |
| 違和感 | 特になし | 場所に見合わない派手さがある |
目が笑っていない独特な顔つき
会話をしている最中、相手の笑顔にどこか冷たいものを感じたことはありませんか?
口角はしっかりと上がっているのに、目の奥が笑っていない、あの独特な表情です。
ターゲットを見定める視線
彼らは常に「新規会員を獲得しなければならない」というプレッシャーや焦りを抱えていることが多いです。
そのため、目の前の友人と純粋に会話を楽しむことよりも、「どうやって勧誘の話に繋げようか」「こいつはカモになるだろうか」と頭の中で計算しながら話しています。
相手を「友人」ではなく「見込み客(リスト)」として見ているため、どうしても表情に温かみがなくなってしまうのです。
ふとした瞬間に見せる真顔が怖かったり、こちらの話に対する相槌が上の空だったりする場合、その笑顔は完全に営業用のマスクかもしれません。
余裕のなさが顔に出る
また、ノルマや在庫の支払いに追われている場合、その切羽詰まった精神状態が顔つきに表れることもあります。
作り笑顔の下に隠された焦燥感や疲労感を感じ取ったら、無理に付き合わずに距離を置くのが賢明です。
不自然なハイテンションにも注意
会った瞬間から異常にテンションが高かったり、こちらの些細な話に「すごーい!」「やばいね!」と過剰なリアクションを取るのも特徴です。
これは相手の気分を良くしてコントロールしようとする心理テクニックの一つである可能性があります。
夢や感謝などの言葉を多用する話し方
以前はそんなキャラじゃなかったのに、急に「夢」「感謝」「出会い」「ご縁」といったキラキラした言葉を連発するようになるのも大きな特徴です。
ポジティブの押し売り
彼らが所属するグループやセミナーでは、ネガティブな発言を禁止し、常にポジティブな言葉を使うことが推奨されているケースがほとんどです。
といった熱い語り口調で、こちらの現状への不安を煽ってくることもあります。
もちろん、夢を持つこと自体は素晴らしいことですが、会話の文脈に関係なく唐突に精神論を語り出すのは、明らかに何らかの影響を受けている証拠でしょう。
こちらの悩み相談に乗っているふりをして、「それなら、考え方を変えないとね」とビジネスの話に誘導するのも常套手段です。
独特な界隈用語の使用
さらに注意したいのが、一般的にはあまり使わない独特な用語です。
「波動」「引き寄せ」「権利収入」「ラットレース」といった言葉が会話の端々に出てきたら、ほぼ間違いなくその手のセミナーや書籍の影響を受けています。
彼らにとって、これらの言葉は仲間意識を高め、勧誘への導入として使うためのツールになっているのです。
ちなみに、彼らが使うこうした心理テクニックの裏側には、「返報性の原理」や「社会的証明」といった心理学の法則が働いています。
これらを学んでおくと、相手の手口が手に取るようにわかるようになります。
疎遠だったのに突然LINEを送る
卒業以来ほとんど連絡を取っていなかった同級生から、突然「久しぶり!元気?」とLINEが来る。
これはマルチ勧誘の常套手段であり、最も警戒すべきサインの一つです。
リストアップという作業
彼らは会員になると、まずは手持ちの連絡先リスト(通称:リストアップ)の端から端まで連絡を取るように指導されることがあります。
「スマホに入っている連絡先全員に連絡しろ」と言われることもあるようです。
そのため、親しさの度合いに関係なく、数年ぶりの相手にも平気で連絡をしてくるのです。
目的を隠して会おうとする
「近くまで来たから」「面白い話があるから」といって会おうとしますが、具体的な用件を言わずに会おうとするのがポイントです。
「何の用?」と聞いても、「会ってから話すよ」「ちょっと顔が見たくて」とはぐらかされる場合は要注意です。
本当にただの旧友との再会であれば、用件を隠す必要はありません。
「電話やLINEでビジネスの話をしてはいけない」というルールがあるため、とにかく直接会うアポイントを取り付けようと必死なのです。
「2人で会いたい」は要注意
他の友人を誘おうとすると頑なに拒否したり、「深い話がしたいからサシで」とこだわる場合は、勧誘の現場に連れ込もうとしている可能性が高いです。
第三者がいると勧誘しにくくなるため、1対1の状況を作りたがるのです。
インスタでパーティーの様子を投稿
SNS、特にインスタグラムのストーリーや投稿が、急に「意識高い系」に変わるのもあるあるです。
今までラーメンの写真ばかりだった友人が、急にホテルのラウンジやタワマンパーティーの写真を上げ始めたら驚きますよね。
ブランディングという名の集客活動
ホテルのラウンジでのティータイム、タワーマンションでのホームパーティー、大人数でのバーベキューなどの写真が頻繁にアップされ始めます。
写真には必ずと言っていいほど、「#最高な仲間」「#自由なライフスタイル」「#権利収入」「#thankyou」といったハッシュタグが添えられています。
これは単なる自慢ではなく、「楽しそうな生活」を見せることで、見た人に「私もあんな風になりたい」と思わせるための集客活動(ブランディング)なのです。
「DMくれたら教えるよ」といったスタンスで、向こうから連絡が来るのを待っているケースも多いです。
写真の裏にある現実
しかし実際には、参加費や衣装代で出費がかさみ、写真の外ではカップラーメンを食べている…なんていう裏話もよく耳にします。
また、投稿されている写真をよく見ると、いつも同じメンバーばかりだったり、無理やり楽しそうに振る舞っている感が伝わってきたりすることもあります。
SNS上のキラキラは、あくまで集客のための演出であることを忘れてはいけません。
内面や末路に見るマルチやってる人の特徴
外見の変化だけでなく、性格や考え方といった内面にも、マルチ活動特有の影響が色濃く出ます。
彼らは決して悪人ではなく、むしろ何かに救いを求めた結果、深みにはまってしまった人たちかもしれません。
ここでは、どのような人がハマりやすいのか、そして活動を続けた先にどんな現実が待っているのかについて掘り下げていきます。
- 現状に不満があり素直すぎる性格
- キラキラした生活に憧れる女性
- 違和感ですぐ分かる勧誘の見分け方
- 借金を抱えて友人を失う悲惨な末路
- まとめ:マルチやってる人の特徴を知り自衛する
現状に不満があり素直すぎる性格
意外かもしれませんが、マルチ商法にハマる人は「悪い人」ではなく、むしろ「素直で真面目な人」が多い傾向にあります。
人を疑うことを知らない純粋な人ほど、巧妙な勧誘トークを信じ込んでしまうのです。
現状打破への強い渇望
今の仕事や給料に漠然とした不安や不満を抱えており、「何かを変えたい」「このまま人生終わりたくない」と強く願っている人ほどターゲットにされやすいです。
「会社に依存しない生き方」というフレーズは、将来に不安を持つ真面目な人の心に深く刺さります。
思考停止させる環境
彼らは「先輩の言うことは絶対」という環境で教育されるため、疑うことを知らずに教えを忠実に実行してしまいます。
「あなたなら絶対成功する」「今のままじゃ一生社畜だよ」といった極端な言葉を真正面から受け止めてしまうのです。
実際、若者を狙ったトラブルは後を絶ちません。
消費者庁のデータによると、マルチ商法に関する消費生活相談は、20代が突出して多いという実態があります。
「モノなしマルチ商法」など、手口も巧妙化しているため、社会経験の浅い若者こそ警戒が必要です。参考:若者の消費者トラブル(消費者庁)
人の良さや素直さが仇となり、気づけばマインドコントロールのような状態に陥ってしまうのが恐ろしいところです。
周囲が止めても「彼らはドリームキラー(夢を壊す人)だ」と教え込まれ、聞く耳を持たなくなってしまいます。
なぜ人はこれほど簡単に操られてしまうのか?その心理構造を客観的に理解しておくことは、自分自身を守る大きな助けになります。
参考書籍:『マインド・コントロール』(岡田尊司)をAmazonで見る / 楽天で見る
キラキラした生活に憧れる女性
特に女性の場合、「自立した女性」「海外旅行」「美容」「子育てしながら稼ぐ」といったキーワードに惹かれて入会するケースが目立ちます。
憧れのメンターへの同一化
SNSで華やかな生活を送っている(ように見える)メンターと呼ばれる存在に憧れ、「私も努力すればあっち側に行ける」と信じ込んでしまいます。
「私みたいになりたいなら、私の真似をして」と言われ、服装から話し方までコピーするようになります。
自己投資という名の浪費
サプリメントや化粧品などの商材が多いことも、女性が参入しやすい要因の一つでしょう。
「きれいになりながら稼げる」という甘い言葉に誘われますが、実際にはタイトル維持のために自分で商品を買い込む「自己買い」によって、経済的に苦しくなる人が後を絶ちません。
承認欲求が満たされる場所
家庭や職場で評価されていないと感じている人にとって、小さなことでも「すごい!」「頑張ったね!」と褒め称えてくれるマルチのコミュニティは、居心地が良く抜け出しにくい場所になってしまいます。
ここに居場所を見出してしまい、辞めるに辞められなくなるのです。
違和感ですぐ分かる勧誘の見分け方
彼らの勧誘には、マニュアル化されたような決まったパターンがあります。
これを事前に知っておくだけで、いざという時に「あ、これはマルチだ」と冷静に判断できるようになります。
また、案内を装う手口はメールやSNSのDMでも起こり得るため、U-NEXTをかたるフィッシング詐欺メールの見分け方(送信元・URLのチェック)のように「送信元」「リンク先」を確認する癖をつけておくと安心です。
ABCの法則
よくあるのが、「尊敬しているすごい人がいるから会わせたい」と言って、第三者を引き合わせようとする「ABC」と呼ばれる手法です。
- A(Adviser:説明役の先輩)
- B(Bridge:紹介役の友人)
- C(Customer:あなた)
の3人で会う形です。
カフェやファミレスで、友人とあなたの他に、スーツを着た謎の先輩が登場したら、それはほぼ間違いなく勧誘の場です。
友人は先輩を過剰に持ち上げ、先輩があなたに「成功の秘訣」を説くという構図が出来上がります。
隠語や専門用語の乱用
また、「権利収入」「不労所得」「レバレッジ」「金持ち父さん」といったキーワードを、一般の会話で不自然に使ってくる場合もクロと見て良いでしょう。
普通の友人は、お茶をしている時に突然キャッシュフローの話などしません。
【表:よく使われる勧誘フレーズ集】
| フレーズ | 隠された意図 |
|---|---|
| 「いい話がある」 | 商品やビジネスの説明を聞かせたい |
| 「師匠に会わせたい」 | クロージング担当の上位会員を紹介 |
| 「今の給料で満足?」 | 不安を煽ってビジネスの必要性を説く |
| 「夢を叶えよう」 | 感情に訴えて理性的判断を鈍らせる |
| 「勉強会に行こう」 | セミナー会場へ連れて行き洗脳する |
借金を抱えて友人を失う悲惨な末路
華やかな夢を追いかけた先にある現実は、決して甘いものではありません。
成功して大金持ちになれるのは、組織のほんの一握りのトップ層だけです。
在庫の山と借金地獄
多くの会員は、会員ランクを維持するために不要な在庫を抱えたり、高額なセミナー代や遠征費、見栄を張るための交際費で借金を作ったりしてしまいます。
気付けば部屋中が段ボールだらけになり、カードローンも限度額いっぱい…というケースは枚挙にいとまがありません。
社会的信用の喪失
そして何より辛いのが、「お金」と引き換えに「信用」を失うことです。
しつこい勧誘によって大切な友人や家族から縁を切られ、LINEを送っても既読スルー、電話も着信拒否されるようになります。
ビジネスがうまくいかなくなった時、彼らの元には借金と孤独だけが残るという悲惨な末路を辿る人が少なくありません。
「自分は大丈夫」「これはビジネスだ」と思っていても、仕組み自体が多くの人が損をするようにできているのが現実なのです。
漫画作品ではありますが、マルチ商法の仕組みと悲惨な末路が非常にリアルに描かれており、反面教師として参考になります。
まとめ:マルチやってる人の特徴を知り自衛する
ここまでマルチ商法に関わる人々の特徴や実態を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に、改めて重要なポイントをまとめておきます。
- 外見が急に派手になったりブランド品を強調し始めたりする
- 目が笑っていなかったり会話上の笑顔が不自然だったりする
- 「感謝」「夢」「ご縁」などの言葉を唐突に使い始める
- 疎遠だったのに用件もなく突然LINEを送ってくる
- SNSで「仲間」や「パーティー」の投稿が急増する
- 現状に不満があり素直すぎる性格の人は狙われやすい
- 「すごい人に会わせたい」は勧誘の定番パターン
- 活動を続けると金銭的損失と社会的信用の両方を失うリスクがある
- 違和感を感じたらきっぱりと断る勇気を持つ
- 「いい話」には裏があると考え冷静に判断する
- 友人が変わってしまっても自分を責める必要はない
- 深入りする前に距離を置くことが最大の自衛策
- 「楽して稼げる」ビジネスはこの世に存在しないと心得る
- 困った時は消費者センターなどの専門機関に相談する
- 自分の時間とお金と人間関係を何より大切にする
怪しい儲け話に騙されないための最強の防御策は、まっとうなお金の知識(マネーリテラシー)を身につけることです。
例えば「手軽さ」の裏にコストやリスクが潜むケースとして、メルカリのビットコインはやめたほうがいい?手数料と危険性を徹底解説も参考になります。
もし少しでも「おかしいな」と思ったり、トラブルに巻き込まれそうになったりした場合は、一人で抱え込まずに消費者ホットライン「188(いやや!)」へ電話してください。
地方公共団体の消費生活相談窓口を案内してくれます。参考:消費者ホットライン「188」にご相談を!(政府広報オンライン)
最後までお読み頂きありがとうございます♪
